弔いのポートレート (ヴィレッジブックス F ロ 3-16 イヴ&ローク 16)

弔いのポートレート (ヴィレッジブックス F ロ 3-16 イヴ&ローク 16)J.D.ロブ光と影が織りなす生と死
今回のキーワードは光と影。

純粋で健康な若者たちを殺し、死の間際のポートレートを撮影してはチャンネル75のナディーン・ファーストのユニットに「芸術的な死の肖像」が送られてくる。

犯人のコメントによれば被害者達はその『光』故に選ばれ、永遠を与えられたのだという。

ナディーンの協力のもとにイブは捜査を開始するが、次々と若者から『光』が奪われてゆく。

一方ロークは、資金援助した虐待被害者シェルターで、同郷のカウンセラーから彼の過去について衝撃的な告白を受ける。

あまりのショックにうろたえたロークは、自分の人生からイヴまでを閉め出して閉じこもってしまう…。

読後の感想であるが、殺人者は被害者の光を自らに取り込むべく命を奪い続け、光に満たされていくと考えているが、実は自ら影となってゆくのに気がつかない。

ロークは、今まで見つめたくない自分の影として葬ってきた過去をデータの海の中から取り戻し、家族という、新しい光を得る。イブは、新しい光をもてあまし狼狽するロークをおだやかに、だがしっかりと支える。

今作品ではなんと、閉じこもったロークを救うべくあのサマーセットとイヴが協力する!実は他にもサマーセットには気の毒なことがいくつかおこるのだが、それは読んでのお楽しみとしたい。

イヴもますます素敵になってきた!
ロークがいい男なのは100も承知だけれど、今回ほど

イヴを魅力的に見せている作品はこれしかありません!

始めはサマーセットが留守になるとひとりで大喜びして

いるシーンから始まります。

そして警部補としての厳しい顔、そしてロークを思いやる

姿。なんだかなんだかとても魅力的です。

今回ロークはかつてないほどのダメージを受けます。

自分の出生の秘密が明らかになるのですが、彼の落ち込み

かたは半端ではありません。

そんな彼をイヴは思いやり、メイヴィスたちに相談をかけるイヴ。

なんか切なくて力になってあげたくなります。

そして当のメイビスの赤ちゃんはいったいいつ?

これからも続きが楽しみです!

母に捧げるポートレート
今回は「母」がキーワード。ロークの少年期より以前の過去。そして肉親と親戚、どちらもイヴなら立ち戻りたくない過去。並行する殺人者は光を何にたとえているか、ロークは母と何を光とみなしたのか。後半からは犯人はもうどうでもいい感じになってくる。一時的に介護が必要なサマーセットは笑えた。
弔いのポートレート (ヴィレッジブックス F ロ 3-16 イヴ&ローク 16)

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