パズル・パレス (上)

パズル・パレス (上)ダン・ブラウン成長前
先にダ・ヴィンチ・コードを読んでしまうと、これが同じ作者の?と思うほど「成長前」の作品です。

最後の方に不要などんでん返し(というか遠回り)があるところは、アメリカ映画にもよく使われる手なので、映画やドラマを見て小説家をめざしたのかも?と思わされます。

ダン・ブラウンを全制覇したいと思う人以外は読まなくてもいいかもしれません。

謎解きは他の本より少ないか
謎解きは『ダ・ヴィンチ・コード』や『天使と悪魔』に較べると少ないです。やはり著者の処女作ということで割り引いて読んだ方が宜しいかと。

ですがNSA(国家安全保障局)があまり公になっていない時期にこれだけの内容を書けるというのは秀逸とすべき。それと主人公の男女がいつもHappy Endで終わるのは安心して読める点でもあろう。

息もつかせぬ展開は処女作から健在だが…
『デセプション・ポイント』の習作、という印象を受けました。リアリティを殺いでしまったデタラメな日本人名や余計なエピローグは、デビュー作だから目をつぶりました。国際的に注目を浴びている作家が今後こんなヘマをやらかさないことを祈ります。

西洋文化の大源流であるキリスト教を扱ったラングドン・シリーズは秀逸。前ローマ法王の暗殺を謀った男にも取材したという次回作に期待しています。
パズル・パレス (上)

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